所詮、お前は井の中の蛙だ

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【バイオリン】無伴奏を発表会で弾く怖さと、それでも立ち向かう尊さ

三連休にとある管楽器が趣味の先輩が、自身が通われている教室の音楽会に呼んでくれたので、行ってきました。

先輩と言っても私の両親に近い年齢の方ではあるのですが、毎年チャレンジングな曲に精力的に挑んでいて、今年はなんと「無伴奏」の曲を披露しておりました。本番特有の緊張に包まれた静寂が、無伴奏であることで一層強く感じられて、客席にいた私も心臓に悪い思いでしたが、おそらくその私の100倍の緊張の中で、立派に最後まで吹ききっていました。

そして思い出したのが、もう5年以上前に発表会で弾いたバッハの無伴奏バイオリンパルティータのガヴォット。それまでピアノ伴奏がある曲しか本番で弾いておらず、それでも緊張はかなりのものでしたが、無伴奏はその比ではないと思い知りました。生々しい自分の楽器の音と、自分だけで作り上げなくてはならない音楽、そしてもしミスって止まったら完全な静寂が待っている恐怖と。ビビリな私はもう二度と発表会で無伴奏はやるまいと心に誓ったのでした。私より人生経験豊富な先輩は、おそらく無伴奏の怖さも充分わかっていたと思います。それでも今回チャレンジしたのだろうと思ったら、尊敬の念を抱かずにはいられず、渾身の曲に乗せた素晴らしい精神を見せていただきました。

ああいう本番を乗り越えることで、上手くなっていくのだよなぁと思いつつ、コロナ禍以降、個人レッスンを離脱してしまった私の腰はまだ重たそうです。ストイックにやらないと上手くならないんだけど、ツライんだよなー、それが。