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【海外】中国出張に必要なもの① (2023年版)

少し前になりますが、6月に中国出張に行ってきました。2023年現在、中国渡航は短期滞在でもビザ取得が必要で、さらにビザ取得が非常に大変なのは有名ですが、それ以外にも、使えるアプリの制限、スマホ決済の主流化など準備が大変だったので、備忘録として残しておこうと思います。

注意として、中国では7月に反スパイ法案が改定され、スパイ行為の定義が拡大されました。また、8月の処理水海洋放出後、反日感情も強くなっています。渡航の可否は慎重に判断し、滞在する場合も日本語を無闇に大声で話したり、明らかに日本人であることがわからないようにするなど、慎重な行動を心掛け安全に努めてください。もし仮に中国に拘束されても会社は何もしてくれないことも頭に入れておくべきでしょう。

なお、タイトルが「中国出張に必要なもの①」となっている通り、複数回に分けて書いていこうと思っています。今日は、最優先で対応が必要なものについて記載します。

◆中国出張で最優先で対応が必要なもの◆

パスポート

まず一番最初に準備が必要なのはパスポートですね。中国ビザのオンライン申請でも旅券番号等のパスポート情報が必要なので、何よりもまずパスポートを取得してください。すでに持っている方もパスポートの有効期限(半年以上)と余白ページ(2ページ以上)の確認を忘れずに。コロナの自粛が明け、パスポートセンターも混んでいます。この後のビザ取得にも数週間かかるので早め早めに動いてください。パスポート取得には、申請書、戸籍謄本、写真、本人確認書類(免許証など)、旧パスポート(新規取得の人は不要)が必要です。10年用パスポートは16,000円、5年用パスポートは14,000円かかります。

ビザ申請

中国のビザ申請は内容がとても複雑です。書類を揃え、膨大なオンライン申請を終えるのに1〜2週間、さらにビザセンターも混雑しているので、申請予約を取れるのが数週間後という状況です。渡航日から逆算して余裕を持って進めてください。

ビザ申請を個人予約と旅行会社予約のどちらで進めるかを決める

中国ビザ取得ですが、「個人予約」で取得する方法と「旅行会社予約」で取得する方法の2種類の方法があります。「個人予約」は申請から取得まで全て自分で行う方法、「旅行会社予約」は旅行会社が代行(有料)してくれる方法と思ってもらえれば良いです。(ただし、指紋取得があるので申請時に本人も行く必要がある)。自分が所属している会社がどこかの代行会社を利用するシステムになっているのなら、「旅行会社予約」でそちらの指示に従って進めれば良いです。また、個人でやるには難しそうと思うなら、一般の代行会社を利用するのも手です。

「個人申請」は自分で申請〜取得まで行うので、費用を抑えられます(費用はビザの種類による)。ただ、中国ビザは申請書類が厳しいので、そのあたりの細々としたチェックも自分でする必要があります。申請書類に不備があると申請が通らずやり直しになる場合も。また、「旅行会社予約」よりも予約枠が先まで埋まっていて予約を取りづらく、予約できても当日の待ち時間が長い傾向があります。

「旅行会社予約」は旅行会社が代行(有料)してくれます。代行内容は会社に依りますが、事前のオンライン申請から代行してくれたり、担当の方が提出書類のチェックもしてくれるので、比較的申請が通りやすいです。ただ、旅行会社自体も中国ビザ申請は混み合っており、一つ一つの手順を進めるのに時間がかかる傾向があります。ビザ申請の予約枠は個人より空いていますが、こちらの希望の自由が効かない場合も。当日は流れ作業的に進むので、個人申請より待ち時間は短い傾向があります。

なお、中国ビザは申請時に写真撮影と指紋取得があるので、個人でも代行でも本人が窓口に行く必要があります。申請会場は地方ごとに決まっているので、自分の申請会場がどこになるかも調べておいてくたさい。(ビザ申請のための出張が必要になる場合があります)。

取得するビザの種類を確認

中国のビザには複数の種類があり、どの種類のビザを取得するかによって揃える資料が変わります。まず自分がどのビザを取得するかを確認してください。ビジネス関連の出張なら、M(商務貿易)、F(交流視察)あたりが多いのではないかと思います。今回はこの2種のビザについて書いていきます。

中国ビザ申請(Mビザ、Fビザ)に必要な書類は下記です。

中国企業の招聘状を入手する

Mビザ、Fビザでは受け入れ先の中国企業に招聘状という書類を作成して貰う必要があります。(旅券番号が不明だと作成できないので、パスポート発行後に依頼します。滞在日程も決まっている必要があります)。必要事項を記載した書類に社印を押していただき、カラーのスキャンデータを送付いただいてください。内容の抜け漏れがないことはもちろんですが、カスレや汚れ等で不明瞭な字がないことも確認してください。簡体字(略した漢字)ではなく、繁体字(楷書体)を使用いただいた方が良いです。また、社印が他の文字と被ると読解不可とされる場合もあるので、社印は空白領域に押印していただくのが良いと思います。

顔写真(紙+電子データ)

中国ビザ申請では顔写真が必要なのですが、オンライン申請用の「電子データ」と、申請窓口で提出する「紙写真」の2形式を用意する必要があります。また、写真は規定がとても細かく、全体サイズだけでなく、頭の位置や顔の幅、目の高さ等もサイズ指定があります。(電子データは画素指定、紙写真はcm指定があります)。また、耳が出ていること、おでこも前髪で隠れていては駄目(全開にするつもりで)、眼鏡も外した方が無難です。かなり厳しい規定なので、そのへんの証明写真で取るのはほぼ不可能です。規定表を持っていって写真屋さんで取ってもらうか、自分でスマホで取ってサイズ調整するのがいいです。私は後者で、サイズ調整と背景処理をFreeDPEというウェブサービス(600円)を使って処理し、家にある写真プリンタで出力しました。(ファミマ、ローソンの写真プリントととも提携あり)。

オンライン申請書

パスポート、出張期間、招聘状の情報、顔写真(電子データ)が揃った段階でオンライン申請に進むのですが、これが結構大変です。10ページ近くある膨大な申請で、そんな細かい所まで聞くの!?と、情報を取られている感満載な内容に心理的な抵抗が…(汗)。しかし、渡航を決めた以上、入力しないとビザを取れませんから、覚悟して情報を放出してください。事前にウェブで全て登録し、申請当日は印刷して持参します。オンライン申請が終わったら、ビザ申請日の予約へ進んでください。(旅行会社代行の場合は旅行会社が申請日の予約を取ります)。

パスポート原本とコピー

これは解説不要ですね。ビザ申請当日に忘れずに持参してください。(旅行会社代行の場合は事前にパスポートを旅行会社に送っておくパターンもあります)。

なお、ビザ申請当日は、申請までに数時間待たされます。(個人申請の場合は特に)。暇つぶしになるものを持っていくと良いと思います。

 

「中国出張に必要なもの②」はこちら。

greenplum.hatenablog.com